オンラインで超小型衛星等の設計・製造・運用を学べるUNISECアカデミー

世界的にも屈指の技術力を誇る日本の小型衛星開発者・研究者が集う大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC/ユニセック)が、昨年2月、オンラインで超小型衛星を学べるUNISECアカデミーを開設した。同講座のニーズや課題、学びの特長など、ユニセック理事の坂本啓氏に聞いた。

世界屈指の衛星技術を持つ日本

坂本 啓

坂本 啓

NPO法人 大学宇宙工学コンソーシアム
(UNISEC)理事
東京工業大学 工学院機械系 准教授
2004年米国コロラド大学ボルダー校博士課程修了。Ph.D.(Aerospace Engineering Sciences)。宇宙構造工学を専門とする。3UキューブサットOrigamiSat-1(2019年打上げ)の開発を主導し現在後継機を開発中。2022年よりUNISECアカデミー担当理事。

今年2月、アメリカの調査会社Report Oceanは、超小型衛星と小型衛星の市場が2022年から2030年まで年間15%以上の成長率で成長し、市場規模は25.6億ドルから87億9,000万ドルに達するというレポートを発表した。米航空宇宙局(NASA)の規定では、小型衛星は11キロから100キロ、超小型衛星は1キロから10キロで、最も小さな衛星は1辺10センチ四方の1Uキューブサットと呼ばれる。

数百キロから数トンに及ぶ中・大型人工衛星と比べると短期、低コストで開発可能で、打ち上げ費用も安くなることから、近年、小型・超小型衛星の打ち上げが急増している。

2021年3月、一般社団法人日本航空宇宙工業会が公開した…

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