DX人材育成に向けた教育プログラムの動向を探る

企業のDXが進められている中で、デジタル人材(DX人材)の不足に悩む企業も多い。一方、実践的な学びの場が少ないと指摘される中で、産学問わず最新実務に対応した新たな教育プログラムも次々と誕生している。その動向とラーニング・デザインの特徴を検証した。

デジタル人材不足の解消に向けた
政府や教育機関等の取組み

多種多様な産業において、デジタル技術を駆使した新たなビジネスモデルの展開が起きている。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるオンライン化の浸透など、社会状況も大きな変化が起きている。

こうした中で、企業は持続可能な成長に向けて、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていくことが求められている。

企業がDXを進める上では、多種多様なデジタル人材の確保・育成が不可欠であり、政府も、「AI戦略2019」(2019年6月策定)において、デジタル社会の「読み・書き・そろばん」である「数理・データサイエンス・AI」の基礎などの必要な力を、全ての国民が育み、あらゆる分野での人材の活躍を掲げている。そこで、2025年を育成目標に、課題解決型AI人材などのエキスパート人材として2000人、全ての大学・高専卒業者(50 万人)の半数25万人には応用レベルの習得などを促している。

こうした流れの中で、経済産業省はウェブサイト「巣ごもりDXステップ講座情報ナビ」で、…

(※全文:2249文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。