量子コンピュータ実応用の可能性を世界に先駆け発掘するコミュニティ

2018年創業のスタートアップ・QunaSys(キュナシス)は、2020年7月から量子コンピュータ向け企業コミュニティ「QPARC」を運営。材料開発に焦点を当て、同社の量子化学計算クラウド「Qamuy(カムイ)」を活用し、企業研究者らと実応用化の可能性を模索している。

化学分野での実応用に特化した
量子計算機のコミュニティを運営

楊 天任

楊 天任

株式会社QunaSys CEO
東京大学工学部機械情報工学科卒業。同大学院情報理工学系研究科に入学し、ミュンヘン工科大学マネジメント専攻に交換留学。帰国後、2018年にQunaSysを創業し、同社CEOに就任。

2019年10月、米Googleがスーパーコンピュータの計算能力を上回る「量子超越性」の実証に成功して以来、量子コンピュータの実用化を目指す開発競争が加速している。

日本でもNTTや東芝、トヨタ自動車、日立製作所らが連携し、量子技術の社会実装を目指す他、大手企業が量子コンピュータ関連企業と協業したり、東京大学と米IBMが国内初のゲート型商用量子コンピュータを稼働開始するなどの動きが起こっている。そうした中、量子コンピュータ向けソフトウェア開発を手掛けるQunaSysは、量子コンピュータの産業利用を見据え、…

(※全文:2272文字 画像:あり)

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