社会人を対象に世界最高レベルのソフトウェア工学教育を提供

ITエンジニアの人材不足が指摘される中、産学連携で世界最高レベルのソフトウェア工学教育を提供するのが、国立情報学研究所の教育プログラム「トップエスイー」だ。開設以来、実問題への適用ノウハウを身につけた「スーパーアーキテクト」を多数輩出している。

ソフトウェア産業を担う
スーパーアーキテクトを育成

本位田 真一

本位田 真一

国立情報学研究所GRACEセンター センター長
トップエスイー代表
早稲田大学理工学術院 教授
工学博士(早稲田大学)。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了後、(株)東芝を経て2000年より国立情報学研究所教授、同研究所アーキテクチャ科学研究系研究主幹、同研究所副所長を併任。2001年から2018年まで東京大学大学院情報理工学系研究科教授を兼任。2005年度パリ第6大学招聘教授、2015年度リヨン第1大学招聘教授、2007年から英国UCL(University College London)客員教授を歴任。

国立情報学研究所は2004年からITエンジニア向け教育プログラム「トップエスイー」プロジェクトを開始し、産学連携で世界最高レベルのソフトウェア工学教育を提供している。トップエスイー代表で、早稲田大学理工学術院教授の本位田真一氏は開講の経緯をこう話す。

「IoT※のユビキタスコンピューティングという概念は、すでに1990年代から提唱されていました。当時から自動車、家電、ロボット等のあらゆるモノにソフトウェアが浸透していく中で、ソフトウェア技術者の育成が喫緊の課題でした。そのため、2004年に文部科学省の科学技術振興調整費の採択を受け、2年間の準備期間後、2006年度から一期生を迎え入れました」

トップエスイーが目指す人材像は、ソフトウェア工学や計算機科学の知見を十分に活用し課題解決を行える、トップレベルのソフトウェア技術者だ。トップエスイーでは、…

(※全文:2326文字 画像:あり)

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