地域×農業×ビジネス体験で子ども達の課題解決力を育む

小中学生を対象に、農業を通じて企業経営を体験する人材育成プログラム「ジュニアビレッジ」。プログラム策定を主導した大竹千広氏は、アグリアーツをベースに、地域課題の解決に向けた農作業、商品企画、販売などの一貫した経験によって子ども達の生き抜く力が身につくと語る。

農業を通じた
企業経営の体験プログラム

大竹 千広

大竹 千広

グローカルデザインスクール株式会社 代表取締役社長
株式会社寺子屋根っこ塾 代表取締役社長
大手旅行会社にて、旅と子育てをテーマにした新規事業を立ち上げ、10年以上従事。地域資源を活用したファミリー対象の着地型商品開発と流通支援の経験を経て、グローカルデザインスクールを設立。現在、ジュニアビレッジを基軸に学校向けの地域探究やSDGsをテーマにした探究学習プログラムや企業の実践型研修の開発など、地域を学び場として捉えた様々な商品開発も行っている。

21世紀型スキルを身につけるための教科横断的な教育手法として、注目が集まるSTEAM教育(Science、Technology、Engineering、Art、Mathematics)。日本でも急速に浸透しつつある。そうした中、農業を軸に学校や家庭では得られない体験プログラムを提供し、地域発の次世代イノベーター人材の育成を目指すのが、グローカルデザインスクールだ。

「農業とは、自然科学・科学技術・人文学・環境・経営を横断的に学ぶことができるリベラルアーツです。その考えのもと、私たちは農業を通じた総合学習を『アグリアーツ®』(アグリカルチャーとリベラルアーツの造語)と名付け、小中学生が農業を通じて企業経営を体験する独自の教育プログラムを開発し、様々な地域に提供しています」と同社代表取締役社長の大竹千広氏は話す。

大竹氏は、農業にはSTEAM教育の全ての要素が、…

(※全文:2255文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。