学生から社会人まで集う量子ICT人材育成プログラム

グローバル競争が加速する中、量子分野の人材の確保・育成は喫緊の課題だ。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、2020年度から量子ICT人材育成プログラム「NICT Quantum Camp(NQC)」を開始、量子分野の専門家を招き、多様な人材が学べるプログラムを提供している。

2020年度からスタート
量子ICT人材育成プログラム

横山 輝明

横山 輝明

国立研究開発法人情報通信研究機構
量子ICT協創センター 主任研究員
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 博士(工学)。インターネット基盤分野や途上国におけるICT基盤の研究開発に関わる。NICT内では、サイバーセキュリティ人材育成SecHack365や量子ICT人材育成プログラムNQCなどを担当。

情報通信分野を専門とする唯一の公的研究機関である国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、量子ICT人材育成プログラム「NICT Quantum Camp(NQC)」を2020年度から開始。「体験型人材育成コース」、「探索型人材育成コース」の2つのプログラムを実施している。プログラム開発を主導した、NICT量子ICT協創センター主任研究員で、NQC事務局を務める横山輝明氏は、背景をこう話す。

「量子は10年、20年かけて進めていく、そうした積み上げが期待されている分野です。研究機関である我々自身も、NICTに必要な将来の研究者たちを育てなければならないという理由が一つ。また、広く社会のために、…

(※全文:2190文字 画像:あり)

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