バイオエコノミー社会実現へ、奈良先端大のデジタル×グリーン教育プログラム
近年注目されるバイオエコノミー社会の実現に不可欠な人材育成。奈良先端科学技術大学院大学では、2021年に「デジタルグリーンイノベーションセンター」を開設。バイオサイエンス技術を基盤に、デジタルを駆使した次世代のグリーン科学技術を創造できる人材の育成に取り組む。
政府が2030年実現を目指す
バイオエコノミーとは?
出村 拓
石油や石炭などの資源枯渇、食糧不足や環境問題が深刻化するなか、バイオマス(生物資源)やバイオテクノロジーの活用に注目が集まっている。政府は2019年にまとめた「バイオ戦略」において、「2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会を実現すること」を掲げている。
奈良先端科学技術大学院大学(以下「奈良先端大」)「デジタルグリーンイノベーションセンター」(以下「CDG」)のセンター長を務める出村拓教授は「バイオエコノミーは『バイオテクノロジーを中心とした経済』という意味合いに限定して捉えられがちですが、実際はより広い概念です」と話す。政府のバイオ戦略では、…
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