AIを作るから使うに焦点を当て、ビジネスで活躍するAI人材を育成
AIベンチャーのaiforce solutionsは自社開発のAI解析ツールを通じ、AIを「使う」体験をすることで本質的なAI教育を実現。AIビジネスの推進を担うビジネス変革をリードする文系DX人材、AIビジネスプロデューサーの育成に注力する代表取締役の西川氏にプログラム設計のポイントを聞いた。
企業のDX推進を阻む
AI人材不足の理由
西川 智章
DX推進の機運が高まる一方、AI人材不足が深刻化している。経済産業省によれば、国内のAI人材の需給ギャップは2030年までに12.4 万人に達すると試算されているが、AIベンチャーのaiforce solutions代表取締役の西川智章氏は、その要因には日本企業での報酬の低さが影響していると指摘する。
「米中ではAI人材の争奪戦が熾烈です。GAFAMのAI技術者は平均年収が4500万円と言われ、日本よりもはるかに高単価で取引されています。そのため、日本企業が破格の1500万円で採用しようと思ってもマイクロソフトが5000万円出す、といったことが起こっています」
政府は2019年6月策定の「AI戦略2019」においてAI人材育成の本格的な方針を打ち出した。デジタル時代の読み・書き・そろばんを「数理・データサイエンス・AI」と位置づけ、2025年までに全ての大学・高専卒業者(50万人)は初級レベルを、半数の25万人には応用レベルの習得を促す。さらに政府は「AI×専門分野」のダブルメジャー(二重専攻)を掲げていることから、…
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