人材育成プラットフォームで「自立自走型」エンジニアへ

IT業界の市場規模拡大に伴い、IT人材の不足が常態化している。一方、働き手にとっては未経験でも就職しやすい売り手市場が続いているとも言われるが、ギブリー取締役の新田章太氏は、企業が抱える最大の課題は「指導者の人材不足」にあると指摘する。

企業が抱える
ITエンジニア育成の課題

新田 章太

新田 章太

株式会社ギブリー 取締役 兼 Track プロダクトオーナー
筑波大学理工学群社会工学類経営工学専攻卒業。学生インターンシップ時代に「エンジニア」領域に特化した支援事業を株式会社ギブリーにて立ち上げ、卒業後に同社へ入社。オンラインプログラミング学習・試験ツール等の自社サービスを立ち上げ、同社のHRテック部門(Track事業)を管掌。日本最大規模の学生ハックイベント、JPHACKSの組織委員会幹事を務めるなど、若い世代のイノベーターの発掘・支援にも取り組んでいる。

「IT・ソフトウェアの領域は進化が早く、技術のアップデートに対応できるITエンジニアが圧倒的に不足しています。人材確保を質と量の観点から見ると、昨今は大手SIerを中心にプログラミング未経験者を採用して自社で育成するなど、量の改善施策が進む一方、指導者の人材も不足しているため、多くの企業では質の改善が進まないという状況に陥っています」

こう語るのは、ITベンチャー・ギブリー取締役の新田章太氏だ。新田氏は、未経験者の採用が進む業界の動き自体は歓迎すべきだとした上で、未経験者を育成する上での課題を次のように分析する。

「プログラミング未経験者は数理的なバックグラウンドがないため、一般的な研修カリキュラムで機械学習などを実施しても、『こういうプログラムを書いたら、コンピュータはこういう風に動くだろう』といった感覚が得られず、…

(※全文:2009文字 画像:あり)

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