デジタルマーケティングがDX推進の一丁目一番地

デジタル技術を活用した経営の推進・加速に向け、デジタル人材のニーズがさらに高まっている。データサイエンスや情報デザインを活用してDX社会に貢献する人材の育成を目指す多摩大学大学院で、実務家教員として活躍する佐藤洋行氏に話を聞いた。

人材育成プログラムの
開発担当者から教員へ

佐藤 洋行

佐藤 洋行

多摩大学大学院 客員教授
株式会社電通クロスブレイン取締役執行役員
九州大学院修了(農学博士)。2008年ブレインパッド入社。2014~17年、Qubitalデータサイエンス取締役(兼任)。プロジェクトマネージャー、データサイエンティストとして幅広いプロジェクトに携わる。2016~19年多摩大学経営学部経営情報学科准教授兼任、後に客員教授。現在はブレインパッドより出向し、株式会社電通クロスブレイン取締役執行役員担当。主な著書に『AI時代の意思決定とデータサイエンス』(単著、多摩大学出版会)。

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)実現には、必要なスキルとノウハウを持つ人材が欠かせない。しかし、経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2018年時点でIT人材の需給は22万人の不足状況にあり、2030年には45万人までギャップが広がると予想されている。

「2年間に渡るコロナ禍で、人を知り社会を知ることが必要な局面において―すなわち、さまざまな業務において、デジタル活用の必要性があらわになりました。マーケティングは、生活者に届ける情報によって心理変容や行動変容を促し、望ましい結果を得ようとするもの。その手段としてのデジタルを理解し、ビジネスデータとして活用するノウハウを身につけることは、ますます重要になっています」と、多摩大学大学院客員教授の佐藤洋行氏は語る。

九州大学大学院(農学)で地図情報システムを用いたリモートセンシング画像解析を研究していた佐藤氏は、2008年に企業の経営改善を支援するビッグデータ活用サービスやデジタルマーケティングサービスを提供するブレインパッドに入社。同社がリリースした…

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