客員起業家制度を活用して大企業人材から起業家を輩出

坂東 龍

デライト・ベンチャーズ プリンシパル
2003年にDeNAに入社し、広告営業やネットソリューション事業でのコンサルタントを経て、『みんなのウェディング』を立ち上げスピンアウトまで事業責任者を務める。その後ソーシャルゲーム事業の企画部長、ペイジェント取締役、インキュベーション事業部長、SHOWROOM取締役等をつとめ、2019年10月からデライト・ベンチャーズに移籍。ベンチャー・ビルダーの責任者として新規事業・スタートアップの創出・育成全般に尽力している。

独立系ベンチャー・キャピタル、デライト・ベンチャーズは、DeNAの社員や他企業の社員等を対象に、アイデア発掘からサポートして新規事業立ち上げ・起業支援を行う「ベンチャー・ビルダー」（以下「VB」）事業を展開している。

デライト・ベンチャーズは、なぜこの事業を立ち上げたのか。DeNAでさまざまな事業立ち上げに携わり、現在はデライト・ベンチャーズでVB事業を担当する坂東龍氏は、代表を務める南場智子氏、渡辺大氏の「危機意識」を挙げながら、こう話す。

「米国で2021年上半期のベンチャー・キャピタルによる投資は約16.8 兆円に達し、…