学校教育から企業の取組みまで、起業家教育の最新事例と課題を探る

社会が変化する中、0→1を生み出す起業家人材の育成は喫緊の課題だ。また、変化が激しく予測が難しい時代には、創造力や省察力など非認知能力を伸ばす教育の重要性が一層高まっている。学校から企業の現場まで、アントレプレナーシップ教育、起業家教育の最新事例を追った。

非認知能力を育む
アントレプレナーシップ教育

グローバル化や技術革新、コロナ禍などによって社会が大きく変化する中、新規事業や起業によるイノベーションを起こせる人材育成の必要性が高まっている。教育現場でも、アントレプレナーシップ教育という言葉がよく聞かれるようになった。

起業家教育と訳されることが多いアントレプレナーシップ教育だが、単に起業家に向けた教育ではなく、「課題を発見し、最適な解決策を検討し行動を起こしていく人に必要な能力・資質を育むための教育」という意味で捉えられ、普及が進んでいる。そうした意味で、アントレプレナーシップ教育を学校で展開するのがタクトピアだ(68頁参照)。

同社はマサチューセッツ工科大学(MIT)が提唱する起業家育成メソッドを設計思想上のベースに、パートナー校延べ450 校との連携を通じ、日本の中高生向けにカスタマイズしたハンズオン(実体験)型の再現可能な学習フレームワークを…

(※全文:2152文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。