ロボコン出場を支援し次世代ロボットエンジニアを育成

一般社団法人 次世代ロボットエンジニア支援機構は、ものづくり教育の新たな受け皿として、ロボコンを人材育成に活用した新たなフレームワークを構築。支援企業と連携し、社会一体となったエンジニア育成のエコシステムを創出している。

ロボット人財の育成を阻害する
資金・時間・場所の3つの不足

川節 拓実

川節 拓実

一般社団法人 次世代ロボットエンジニア支援機構 代表理事
大阪大学大学院 基礎工学研究科 助教
博士(工学)。大阪大学特任助教、東京大学特任助教を経て現職。2020年より(一社)次世代ロボットエンジニア支援機構代表理事としてロボコンを使ったエンジニア育成活動を推進。NHK高専ロボコンやRoboCupなどに出場し、日本ロボット学会賞などを多数受賞。

ものづくり大国として発展を遂げた日本。その急速な経済発展に貢献してきたのが、すぐれたエンジニアの存在だ。日本は古くからロボットコンテスト(ロボコン)が数多く開催される「ロボット大国」であり、ものづくりを実践的に学ぶ多様なフレームワークが提供されてきた。そして今、生産性向上や人手不足などを背景に、あらゆる分野でロボット活用に期待が集まっているものの、高度な専門知識を要するロボット人財は大きく不足している。

そうした中、一般社団法人 次世代ロボットエンジニア支援機構(通称Scramble)で代表理事を務める川節拓実氏は、日本がロボットエンジニアを育成する上での阻害要因を次のように指摘する。

「ものづくりには資金・時間・場所という3つのリソースが必要ですが、学校現場ではそれらが…

(※全文:2306文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。