世界に通用する会津大学発ベンチャー創出に向けた創業教育・支援とは?

会津大学は、「to Advance Knowledge for Humanity」という建学理念のもと、30年近くにわたりグローバル教育を行ってきた。さらに、コンピュータ理工学に特化した学びを生かし、世界で活躍する“スーパーグローバル”な経営者候補を創出するカリキュラムが始動している。

国際性×ICT×創業
3つの強みで人材輩出

光永 祐司

光永 祐司

会津大学 スーパーグローバル大学推進室室長 上級准教授

栗林 寿

栗林 寿

一般財団法人 地域ベンチャー創成支援財団 代表理事

会津大学は日本初のコンピュータ理工学に特化した単科大学として1993年に福島県が設立した高等教育機関だ。留学生の積極的な受け入れや外国人教員の充実(約4割)といった実績が認められ、2014年に文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業に採択された。2016年には米国・シリコンバレーに海外拠点を開設。中国の深セン連絡事務所、中国の大学・大連東軟信息学院との連携によるイノベーション・ハブと合わせ、海外3拠点を活用したインターンシップを継続的に実施している。同年10月には英語のみで科目を履修し卒業ができる「ICTグローバルプログラム全英語コース」を創設し、受入れを開始した。学内のグローバル化が進展する中、「THE世界大学ランキング2022」において日本の大学で13位に輝いた。

「國井利泰初代学長は、開学当初から『会津にシリコンバレーをつくる』と謳い、研究の場であると同時に起業家も輩出する大学を目標に掲げていました。これまでも、実践的な教育手法として注目されている…

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