実務家の経験知を次世代に伝えサイバーセキュリティ人材を育成

東京電機大学大学院未来科学研究科の「国際化サイバーセキュリティ学特別コース(CySec)」は、情報セキュリティの国際的な資格「CISSP」取得を視野に入れ、サイバーセキュリティ人材を養成している。企業の実務家が講師を務め、その経験知を次世代に伝える場にもなっている。

国際的な認定資格・CISSP
取得を視野に、科目を構成

寺田 真敏

寺田 真敏

東京電機大学 未来科学部情報メディア学科教授
2004年よりJPCERT/CC専門委員、(独)情報処理推進機構セキュリティセンター研究員として脆弱性対策データベースJVNの整備、2007年より日本シーサート協議会運営委員としてCSIRT活動の普及を推進。2017年サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞を受賞。

デジタルトランスフォーメーション(DX)やサプライチェーンによるグローバル化などの環境変化に伴い、サイバーセキュリティを取り巻く環境やその人材に関するニーズは変化しつつある。

「ニーズの変化は、新型コロナウイルス感染症の拡大前よりも大きくなっているかもしれません。従来はオフラインだったものがオンラインになり、セキュリティもゼロ・トラストといった新しい考え方も生まれています。新しいセキュリティをどう構築するか考える機会も増えていると思います」

東京電機大学 未来科学部情報メディア学科教授の寺田真敏氏は、こう指摘する。東京電機大学では2014年、大学院未来科学研究科に大学院生や社会人がセキュリティ学を学べる国際化サイバーセキュリティ学特別コース(CySec)を立ち上げた。

さらに2016年には、学部生を対象にセキュリティ人材の育成を進める「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」も開始し、…

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