女性エンジニア・データサイエンス人材育成の最前線

労働力人口の減少をはじめ、デジタル化の進展などによって産業構造が変わりつつある中、創造的なエンジニアやデータサイエンス分野などの人材不足が指摘されて久しい。その打開策として女性への注目が集まっている。女性活躍を加速させる知の最先端の動向を探る。

多様性ある社会に向けた
女子大学の学びの最前線

少子化に伴う労働力人口の減少をはじめ、社会変化によって産業構造が変わりつつある中、創造的なエンジニアやデータサイエンティストなどの人材不足が指摘されて久しい。

グローバル化などによって、日本企業には、改良を重ねて高品質な製品を生み出すこと以上に、他にはない創造性あるモノやサービスを生み出すことが求められている。

イノベーション創出には多様性がカギと指摘する声も多い。そのため、産業界からも女性エンジニアやデータサイエンティストなどを求めるニーズは高まっている。

社会に人材を送り出す大学に目を向けると、「令和元年度学校基本調査」(文部科学省)によれば、大学における女子学生の割合は、学部45.4%、修士課程31.6%、博士課程33.7%と過去最高の数値に達している。一方、工学部の女性比率を見ると約15%という状況にあり、…

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