河合塾の高校生向け進路探究プログラム「ミライの選択」

河合塾は高校生が進路選択を通じて、意思決定の基本を習得できるツールキットを開発した。「決め方、判断基準、選択肢」の3つを組み合わせ、自己決定のスキルを身につけるのが狙いの教育プログラムで、2022年度グッドデザイン賞を受賞した。

矢島 進二(やじま・しんじ)

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたが、その目的の一つは「自己決定権を尊重し、社会参加を促す」ことにあると言われている。世界的に18歳が主流であることに準じた民法改正であるが、それにあわせ教育方法も変化が必要になるはずだ。

今年度のグッドデザイン賞では、河合塾による高校生向けの進路選択ツールキットが受賞したが、これは上述の流れを受けたものと言えよう。河合塾グループは、全国に約500ヵ所の教室を持ち、幼児から社会人まで10万人以上の生徒を抱える民間最大手の教育機関だ。

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