透けない、見せない、安心ウェア カンコー学生服「MIENNE」

長年の課題であった体操服や学校制服の『透け』の問題。菅公学生服は独自の技術によって白色でも下着が透けにくいウェアの開発に成功し、グッドデザイン賞で特別賞を受賞した。

MIENNE(ミエンヌ)
矢島 進二(やじま・しんじ)

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会理事 事業部長。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

岡山市に本社を置く菅公学生服は、1854年に創業し、スクールウェアやスポーツウェアなど学生向け衣料に特化する、学生服業界トップのメーカーだ。尾崎商事の社名であったが、学問の神様「菅原道真公」に因んだ現社名に2013年に改称し、「カンコー」ブランドで知られている。

業界のパイオニアとして時代状況に即し、新しい技術やデザインを意欲的に取り込んできた。その一つが防透け性を高めたシャツ「MIENNE(ミエンヌ)」だ。

同社の調査によると「体操服着用時の透けが気になった経験」では、女子の約30%が…

(※全文:965文字 画像:あり)

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