環境問題を家庭で考えるデザイン「トートバッグ型コンポスト」

生活情報誌を出版するオレンジページは、コンポスト(生ごみの堆肥化)による生活提案を実施している。子どもたちにとってもフードロスや循環型社会、コミュニティづくりなどを身近に体験的に学べる良きツールだ。

写真提供:ローカルフードサイクリング

矢島 進二(やじま・しんじ)

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

2年前のレジ袋有料化によって環境問題は誰にとっても身近なイシューになった。プラスチックの消費量がどの程度削減されたかは確かではないが、肝心なのは、一人一人の生活者の意識変化という教育的効果であろう。「レジ袋は必要ですか?」と買い物のたびに問われることで、老若男女誰もが環境問題の当事者になるからだ。

環境問題を定着させるには、そうした日常生活のレベルで、当事者意識をどう醸成させるかが最大のポイントだ。レジ袋が購入時のタッチポイントとすると、次は「捨てる時」がキーになる。それはごみ箱やごみ袋などを含め、デザインが直接関与できる領域だ。

自治体が定めたごみの分別方法は定着し、子どもたちも普通に仕分けをしているが、家庭内のごみで最も厄介なのは生ごみであろう。水分を含み、匂いや汚れを伴うし、さらに食品ロスの問題もあり、「本当にこれを廃棄していいのか?」という意識が頭の中をよぎるからだ。家庭で出る燃えるごみの約4割は、生ごみが占めるという。

(※全文:1265文字 画像:あり)

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