全ての子供にミュージアム体験を Museum Start あいうえの

アクティブ・ラーニングの環境を新たに整えることは容易ではなく、既にあるリソースを活用したほうが効果的だ。「Museum Start あいうえの」はそのモデルケースと言える。

矢島 進二

矢島 進二

公益財団法人日本デザイン振興会理事 事業部長
1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、首都大学等で非常勤講師。

上野公園一帯は、美術館や博物館、図書館、音楽ホールなど、文化教育施設が9つも集結する世界でも稀なエリアだ。ここを舞台に、小学校から高校生までの子供達の「ミュージアム・デビュー」を応援するプロジェクトが、今年度グッドデザイン賞を受賞した「Museum Start あいうえの」だ。

館の種類も運営母体も異なる施設が垣根を超え、「ミュージアムでの特別な体験を全ての子供達に届けたい」と集結。プログラムは、初めてのミュージアム体験をワクワクさせる「デビュー応援」と「リピーター応援」の2段階を用意。本物の作品に純粋に触れ…

(※全文:689文字 画像:あり)

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