市民発の「こども選挙」 こどもたちのリアルな学びと社会参加の意識を育む
2022年の茅ヶ崎市長選挙と同時に、実際の候補者にこどもが投票する「こども選挙」が地元市民によって行われた。そのノウハウはオープンにされ、2023年春の統一地方選挙では、全国3都市に広がるなど注目を集め、2023年度グッドデザイン金賞を受賞した。
矢島 進二(やじま・しんじ)
2016年に選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたのは、人口減少が続く日本で、若い世代が当事者意識を持ち、主体的に政治にかかわる層を増やすことが目的だ。選挙権の拡大は女性の参政権が実現した1945年以来であるが、約240万人の若手有権者増は、まだ大きな社会的なインパクトにはなっていない気がする。
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