令和時代の教育デザイン

台湾　Design Movement on Campus

学校の改修工事を、生徒が参加する教育プロジェクトとして実施する台湾の画期的なデザインプロジェクト「Design Movement on Campus」。2020年度グッドデザイン賞で金賞を受賞し、大賞候補にも選ばれた。

食堂のリノベーション（台南市新東国民小学校）

矢島進二（やじま・しんじ）

公益財団法人日本デザイン振興会理事　事業部長。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

少子化は日本に限ったことではなく、韓国では今年初めて人口減少となること予想され、台湾ではこの25年間で出生数が45％減少したという。少子化は教育界においても学校の統廃合などに大きな影響を及ぼすが、台湾での課題の一つは、校舎等キャンパスの老朽化とそれに対する公的予算減少だ。

そこで、日本の文部科学省にあたる台湾教育部は、デザイン振興機関である台湾デザイン研究院（Taiwan Design Research Institute：TDRI）と連携し、2019年から「Design Movement on Campus（キャンパスのデザイン運動）」と名付けた画期的な…

（※全文：1008文字　画像：あり）

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