石川県立図書館 シビックプライドを醸成する公共のデザイン

2022年度グッドデザイン賞を受賞した「石川県立図書館」は、デザイナーが総結集し、地域市民の文化レベル向上や、シビックプライドの醸成など、これからの公共施設が有すべき価値を再提示した画期的なデザインだ。

写真提供:石川県立図書館

矢島 進二(やじま・しんじ)

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

公立の図書館が地域のシンボルとなり、シビックプライドを醸成するケースが各地で増えている。せんだいメディアテーク(2001年)から始まり、武蔵野プレイス(2011年)の人気に注目が集まり、それ以降、太田市美術館・図書館(2017年)、都城市立図書館(2018年)、札幌市図書・情報館(2018年)など、デザインの力を活用し、従来とは異なる市民との関係性や図書館の在り方を構築した事例が随所で誕生している。

(※全文:1133文字 画像:あり)

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