九州文化学園小学校・中学校 学校家具デザインによる改修モデル

廃校を小中一貫校に改修した九州文化学園小中学校。建物にはあまり手を付けず、学校家具のデザインに注力することに徹し、ローコストで効果的な改修に成功したプロジェクトだ。

オリジナルの机と椅子は自由に配置ができ柔軟な使い方が可能

オリジナルの机と椅子は自由に配置ができ柔軟な使い方が可能

矢島 進二

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会理事 事業部長。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

1972年に創業した日比野設計は、幼児施設と福祉施設を専門とする特異な設計事務所だ。幼稚園や保育園はブランド名「幼児の城」で、高齢者施設と障害者施設はブランド名「福祉施設研究所」で展開し、子ども向け家具などをデザインする別会社「KIDS DESIGN LABO」も擁している。幼児施設の実績は540件を超え、グッドデザイン賞には2011年以降計8件受賞しているほか、海外を含めて多くの受賞歴をもつ。

最新の受賞作が、長崎県佐世保市の廃校を小中一貫校に改修した「九州文化学園小学校 中学校」だ…

(※全文:922文字 画像:あり)

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