東吉野村の移住デザイナーが手作り 創造力と美意識を養う積み木

2021年度グッドデザイン・ベスト100を受賞した多面体の積み木「tumi-isi」は、バランス感覚と創造力、美意識を養えるプロダクトデザインで、子どもから大人まで幅広い世代の人気を集めている。

矢島 進二(やじま・しんじ)

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

子どもの頃、河原に転がっている石を積み上げて遊んだ人は多いはずだ。最近では、不定形な石をバランスを保ちながら、真剣に一つずつ積んでいく「石積み」を趣味とする人が増え、SNSなどで目にすることがある。海外には世界選手権があったり、「石積みアーティスト」が存在したり、アート作品とする「ロックバランシング」「石花」という表現がうまれるなど、人気を集めている。

類する体験を、家庭で気軽に遊べる商品が「tumi-isi(ツミイシ)」だ。ランダムにカットされたブロックは、グリップが効きやすい仕上げにより、河原の石のように高く積み上げたり、好きな形に組み立てたりできる。単に積むだけでなく、転がしたり、飾ったりと子どもから大人まで安全に楽しめる自由度の高い玩具だ。

(※全文:304文字 画像:なし)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。