平和学習用教材『はじめてのヒロシマ』 子どもたちの関心の扉を開ける

広島平和記念資料館が初めて小学校低学年を対象に作成した教材『はじめてのヒロシマ』は、原爆に対して子どもたちの関心の扉を開けるデザインとして、2023年度グッドデザイン賞を受賞した。

はじめてのヒロシマ
矢島 進二(やじま・しんじ)

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

今、話題の映画は、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した「関心領域」だ。第2次世界大戦下、アウシュヴィッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷で、収容所所長の一家による平和な生活を描いた秀逸な映画で、テーマは「無関心」と「黙殺」と言えるものだ。

話題となる背景には、ロシアによるウクライナ軍事侵攻や、パレスチナ・イスラエル戦争に対する、日本を含め、多くの国の眼差しに通じるものがあるからだろう。

(※全文:1365文字 画像:あり)

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