廃校を活用した体験型宿泊+観光施設 「ユクサおおすみ海の学校」

120年の歴史をもち「日本一海に近い小学校」と言われていた鹿児島県鹿屋市の小学校をリニューアルし、地域の日常生活体験をプログラム化した体験型宿泊施設「ユクサおおすみ海の学校」。2020年度グッドデザイン賞を受賞した。

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矢島 進二(やじま・しんじ)

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

「ユクサおおすみ海の学校」は、鹿児島県鹿屋市の大隅半島の海を望む高台に建つ築45年の市立菅原小学校を活用し、2018年に開設。鹿屋市は過去10年間に小学校10校が閉校となるなど、少子高齢化と若年層の人口減少が九州の中でも顕著な地域だ。元の小学校も2013年に閉校し、他にないポテンシャルを持ちながら、有効な活用方法は決まらずにいた。

(※全文:1077文字 画像:あり)

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