漢字を「唱えて」覚える、デジタルのメリットを活かした新たな学習教材

「デジタル教科書」の本格導入に向けた機運が高まっている。2021年度グッドデザインを受賞した電子書籍「ミチムラ式 漢字eブック」は、デジタルならではの機能とメリットを活かした小学生向けの漢字学習教材であり、教育現場に新たな学びの体験を提供している。

モリサワの「UDデジタル教科書体Pro」フォントを採用。光村図書・東京書籍の2社に対応(2022年1月現在)

矢島 進二(やじま・しんじ)

矢島 進二(やじま・しんじ)

公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。1962年東京生まれ。1991年に現財団に転職後、グッドデザイン賞を中心に多数のデザインプロモーションに従事。東海大学、九州大学、武蔵野美術大学等で非常勤講師。

2022年春から「デジタル教科書」が全小中学校に無償提供される。2年後の本格導入に向けた実証段階であり、待ちくたびれた感じがあるのは確かだ。また、紙の教科書と同じ内容をデータ化し、タブレット端末やパソコンで使うのが基本だと聞く。移行期間が必要だからであろうが、動画や音声などデジタルならではの手法を前提とした教科書に切り替わっていくのは、もう少し先のことになりそうだ。

(※全文:1115文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。