様々な角度から大学の功罪を問う 『大学の問題 問題の大学』

大学の問題 問題の大学

大学の問題 問題の大学
竹内洋、佐藤優 著/200頁
本体1,500円+税/時事通信社

1990年以後に外部から始まった大学改革は様々な「功罪」を生み出した。本書は、作家の佐藤優氏が、京都大学名誉教授の竹内洋氏に「大学教育が抱える問題について、掘り下げて議論したい」と提案したことがきっかけで出来た対談本である。タイトルを見ると、大学側の問題ばかりを取り上げたものと思われるかもしれないが、本書では現在は母校の埼玉県立浦和高校の教壇に立ち、同志社大学の客員教授でもある佐藤氏が、初等中等教育や大学生や保護者側の問題など多角的な視点で、大学の問題、問題の大学を浮き上がらせている。

大学の問題を5W1Hに見立てた5つの章((1)大学でなぜ学ぶのか、(2)大学で誰が学ぶのか、(3)大学で何を学ぶのか…

(※全文:1944文字 画像:あり)

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