大谷翔平、菊池雄星選手を輩出 花巻東高のスポーツ教育×夢実現メソッド

大谷翔平、菊池雄星選手を輩出し、注目が高まっている花巻東高等学校。2年前にスポーツコースを開設し、昨年からは両選手が在校中に活用していた「目標設定シート」も掲載したオリジナルの生徒手帳を導入した。同校のスポーツ教育と「夢実現教育」について、小田島校長に話を聞いた。

改革で掲げた「立志 夢実現」

小田島 順造

小田島 順造

学校法人花巻学院 理事長、花巻東高等学校 校長
一般社団法人岩手県私学協会会長
1968年、東京経済大学経済学部卒業。1969年に花巻市立前田小学校の教員から花巻商業高等学校、富士短期大学付属花巻高等学校、花巻東高等学校の教諭を経て、2002年に花巻東高等学校副校長、2003年に校長に就任。2017年、学校法人花巻学院理事長に就任。

大谷翔平、菊池雄星選手という2人のメジャーリーガーを輩出したことで、近年全国的に注目が高まっている花巻東高等学校。同校は、もともと花巻市内にあった花巻商業高校と谷村学院高校の2校が1982年に統合して誕生した高校だ。統合後しばらくは受験生も順調に増えたが、その後公立校との競争激化で入学者が減少、進路実績やクラブ活動成績が低迷した時期があったという。同校が危機感をバネに改革に取り組み始めたのは、2000年度のこと。

「人間教育を根底とした教育方針を貫き、校訓を具現化するにあたって取り入れたのが師弟同行と立腰(りつよう)教育の二つの言葉でした。前者は師自らが率先垂範し生徒を導くことであり…

(※全文:2116文字 画像:あり)

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