全国の商業高校と連携した高度会計人育成プログラム

高崎商科大学は「社会に開かれた教育課程」を実現すべく、全国の商業高校との高大連携プログラムや企業連携を展開。現役公認会計士集団が高度会計人を育て上げているほか、社会との連携教育を強化している。

裁縫女学校をルーツに持ち、女性のキャリアも支援

渕上 勇次郎

渕上 勇次郎

高崎商科大学学長
経済学博士。専門は日本経済論。京都大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。2001年、高崎商科大学開学時に流通情報学部(現・商学部)教授・学部長、2004年に学長就任。著書に『現代日本の経済論』(編著・日本経済評論社)、『イゴノミクスの世界』(幻冬舎)など

鈴木 洋文

鈴木 洋文

高崎商科大学広報・入試室室長
1999年4年制大学開学前の高崎商科短大へ入職。20年以上にわたり産学(高大)連携を担当。高大連携「Haul-A プロジェクト」や企業連携「3.5本の矢プロジェクト」を考案・実践。高校生や大学関係者への講演多数。

昨今、大企業を中心にメンバーシップ型雇用からジョブ型雇用に移行する動きが起こっている。

高崎商科大学の渕上勇次郎学長は「全体感としては、従来の日本型雇用という安定感を求める学生が多い。しかし、ある程度組織に守られながらも、入社後の配属を会社が決めるのではなく、自らの適性や専門性を考えながら自分の意思を持って自由に働きたいと考えている学生も出てきていると感じます」と話す。

だが、単に即戦力を求めて職業教育を行うだけでは、「非連続」と指摘されるほど変化の激しい社会を生き抜くことは難しい。2001年に開学した高崎商科大学は、商学部経営学科と商学部会計学科の1学部2学科体制で2017年に再スタートを切ったが、渕上学長は「これからの大学は平凡であってはいけません」と前置きした上でこう続ける。

「大事なのは、いかに『洗練された個性』を持つ人材を育成するかです。教養や専門性をベースに持ちながらも、自らをアップデートしながら主体的にイノベーションを創り出す力や、向上心を持ってスケールアップする力の養成が求められるでしょう…

(※全文:2380文字 画像:あり)

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