業界をリードする実務家が教壇に 海外実習必修でグローバル人材を育成

学校法人日本教育財団が、日本初のファッションとビジネスの専門職大学を開学した。今後のファッション業界をリードしグローバルに活躍する人材をいかに育成するか。外務省や文化庁などの経験を持ち国際的に活躍してきた国際ファッション専門職大学学長の近藤誠一氏に聞いた。

──専門職大学開学の背景をお聞かせください。

近藤誠一

近藤誠一

国際ファッション専門職大学 学長
元文化庁長官。パリOECD(経済協力開発機構)事務次長、駐米国大使館公使、ユネスコ日本政府代表部大使等を歴任。退官後、東京大学、慶應 義塾大学、東京藝術大学等で教鞭を執った他、一般社団法人TAKUMI Art du Japonの設立等文化・芸術の発展、国際交流に貢献。仏レジオン・ドヌール・シュバリエ章、瑞宝重光章を受章。

学校法人日本教育財団は、ファッション関連の専門学校「モード学園」を運営していますが、デザインや技術だけではなく業界の課題に応えられる人材が必要ではないかという問題意識がありました。

専門技術・知識を備えつつ、クリエイティビティを生かして起業や商品開発、新しいサービスを生み出すなど、レールの上を走るのではなく、新しくレールを敷くような人材を育てるにはどのような教育が必要なのか検討してきました。

従来の教育制度では難しいと思っていましたが…

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