多文化共生社会を生き抜く力を持った、地域創生の担い手を育成

2019年に創立70周年を迎えた岩手大学。東日本大震災後は被災県にある国立大学として一丸となって地域の復旧・復興支援活動に取り組み、近年はその活動経験を活かして、学部と大学院の再編も行っている。同大学の地域創生の取り組みや教育の特徴について、学長の小川氏に話を聞いた。

地域の学術拠点として、岩手の持続的発展に寄与

──昨年創立70周年を迎え、改めて見えてきた岩手大学の強みについてお聞かせください。

小川 智

小川 智

国立大学法人岩手大学 学長
1981年筑波大学第一学群自然学類卒業、1983年筑波大学大学院理工学研究科理工学専攻修士課程修了。日本ゼオン株式会社研究開発センター開発研究所研究員、筑波大学助手化学系などを経て、1992年に岩手大学に入職。以降、岩手大学工学部教授、工学部応用化学科長、理事・副学長などを経て、2020年4月より現職。

岩手大学は1876年設立の盛岡師範学校、その後に設置された盛岡高等農林学校、盛岡高等工業学校を起源とし、1949年に発足しました。2004年の大学法人化に際しては「岩手の『大地』と『ひと』と共に」を校是に掲げ、地域の中核的学術拠点として教育・研究・社会貢献活動を推進してきました。

そんな本学の強みの一つは「ワンキャンパスであること」です。県の高等教育機関の中で最も規模が大きい国立大学でありながら、県庁所在地の中心部に全4学部(人文社会科学部、教育学部、理工学部、農学部)と大学院及び研究支援施設が立地しています。最近、少し離れた釜石にも水産系の…

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