長崎大学 プラネタリーヘルスを軸に 領域を越えた教育研究を推進

感染症や核・放射線リスク、海洋など、長崎の地域特性を生かした研究を重ねてきた長崎大学。現在は「プラネタリーヘルス」を軸に、グローバルヘルス、リスク、エコロジーの3領域で分野横断的な教育研究を推進する。その狙いや人材育成、社会との共創について、永安武学長に聞いた。

プラネタリーヘルスを軸に
全学の力をつなぐ

永安 武

永安 武

長崎大学長
1962年生まれ。長崎県佐世保市出身。医学博士(長崎大学)。1987年長崎大学医学部を卒業。同年長崎大学医学部第一外科に入局。米国デューク大学外科、米国メイヨークリニック外科への留学を経て、2003年長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授。2009年長崎大学病院副病院長、2013年副医学部長、2017年医学部長、2019年理事・副学長を歴任し、2023年10月より現職。専門は呼吸器外科学。

── 長崎大学は「プラネタリーヘルス」を重要なテーマに掲げています。どのような考えから、このビジョンを打ち出したのでしょうか。

本学は、平和や地域に根差すことを大切にするとともに、「地球の平和を支える科学」を創造することを理念に掲げています。プラネタリーヘルスという考え方は、こうした本学の理念とも非常に親和性が高いものです。

以前から本学は、グローバルヘルスを重要なテーマとしてきました。感染症をはじめ、医学、歯学、薬学、保健衛生などの分野では、国内外で長年にわたり研究を積み重ねてきました。一方、総合大学として考えると、グローバルヘルスだけでは、必ずしもすべての分野が自分たちの研究とのつながりを見いだしやすいわけではありません。

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